かつて岡山大学地域総合研究センター(AGORA)時代にご一緒していた、前田芳男先生の最終講義が、東海大学熊本キャンパスで行われました。
この大切な節目に立ち会うべく、岡山から岩淵泰先生とともに、熊本まで駆けつけました。
さらに、同じくAGORA時代の同僚である山田一隆先生もお元気で、現在も第一線でご活躍中とのこと。
久しぶりに顔を揃え、「懐かしのAGORA四人衆」が再会する、何とも感慨深いひとときとなりました。
最終講義のテーマは、「二つの駅の間のお話」。
地域の発展とともに姿を変えてきた駅と、そこに寄り添う地域コミュニティの暮らしに焦点を当て、過去から現在を見つめ、そして未来を展望する―まさに前田先生らしい、温かさと知性に満ちた講義でした。
長年の研究と実践がにじみ出る内容で、誠に心を打たれる素晴らしいお話でした。
会場では、これまでまちづくりのご指導をいただいてきた、熊本大学の両角光男 元理事・副学長や、「すきたい熊本協議会」の泉冬星 顧問(熊本市商店街の“ドン”とも言われる方)にもお会いすることができ、思いがけないご縁の再会が重なりました。
前田先生とは、年齢もほぼ同じ。
お互いに自由の身となり、これからは肩書きに縛られず、さらに交流を深めていこうと誓い合いました。
さて、前夜は「さくらまちテラス」内のホテルに投宿しました。
完成して間もない、モダンで高級感のあるお部屋からは、熊本城を一望することができ、新しい熊本の拠点として、この場所が市の新たな顔になっていることを実感しました。
夜は、上通商店街から下通商店街まで、端から端までゆっくりと散策。
全国的に商店街の衰退が語られる中で、ここ熊本の商店街は人の流れも多く、笑顔と活気に満ちており、その賑わいぶりに思わず感服してしまいました。
夕食は、久しぶりに熊本ラーメンの名店「こむらさき」へ。
餃子も追加で注文し、懐かしい味を楽しみながら、心もお腹も満たされるひとときとなりました。
そして1月19日、最終講義は午後からでしたので、その前に、熊本城の観光へ出かけました。
震災からの復興途上ではありますが、新たに大きく姿を変えつつある熊本城は、やはり「日本一」とも言われるだけの、圧倒的な存在感です。
正確な復元を目指す工事が今も続いており、城内には、震災の傷跡もまだ随所に残されています。
その一方で、展示コーナーにはエレベーターが設置されるなど、高齢者や障がい者にも配慮された工夫が施され、展示内容も大変充実していて、思わず時間を忘れて見入ってしまいました。
復興の歩みと、新たな未来への息吹。
熊本城は、過去と現在、そしてこれからを静かにつなぐ、象徴的な場所であることを、あらためて感じさせてくれました。
