立川マラソン前夜 ― 応援団はすでに完走気分

立川マラソンに、ばあばが孫2号と一緒に出場することになり、参加書類一式が郵送されてきました。祖母と孫が共に参加するというのは、わが家にとってなかなかに粋なイベントです。二人は走行距離こそ異なるものの、世代を越えて同じスタートラインに立つというのも、マラソンならではの素晴らしさだと感じました。

そこで、私は出場しませんので、ささやかながら前祝いを兼ねて、国立駅前の「よろこんで」の庄屋さんで激励の会を開くことにいたしました。店名のとおり「よろこんで」と迎えられ、「がんばって」と送り出す、いわば応援団による前夜祭です。

最近の私はすっかりノンアルコール生活が多くなりました。かつてならば、勢いよく杯を重ねながら声援を送るところですが、この日はノンアルで静かに応援。それでも不思議なもので、楽しく語らいながら妻に励ましの言葉をかけていると、こちらの気分まで高揚してきます。気がつけば、応援団だけが先にゴールしてしまったような具合です。

妻は時間を見つけて、ゆっくりのペースで練習を重ねているようです。無理をしないようにと伝えましたが、当日は素晴らしいドラマが待っていることを祈ります。ともあれ、妻には、どうか最後は歩きでも良いので、無事に完走してもらいたいと願いました。そしてゴールの後には、今度こそ本当の意味で「完走祝い」を開ければと、応援団は密かに楽しみにしているところです。

はや10年前になりますが、2015年11月8日、第1回大会が開催された「おかやまマラソン」。その時の様子を当時のマイブログから思い出しました(下記)。翌日の山陽新聞にコメントをさせていただいたことも、今となっては懐かしい記憶です。スポーツには本当に不思議な力があるのだと、改めて感じます。

そのなかでも、マラソンというものは、どこか特別な力を持っているように思えます。走る人だけでなく、沿道で声援を送る人、そしてその様子を静かに見守る人の心まで、元気にしてくれるからです。

スタートラインに立つ人それぞれに物語があり、その一歩一歩の先に、それぞれの小さなゴールが待っています。ばあばと孫2号も、きっとそんな自分たちのペースで、春の立川の道を走っていくのでしょう。

応援団としては、ただ無事の完走を祈るばかりです。

そして私は思うのです。

マラソンというものは、走る人の数だけでなく、応援する人の数だけもまた、静かにゴールが生まれているのではないかと。

トップに戻る