猛暑日が続きますが、7月27日は、朝から新庄村へ向かいました。
この日は、村の皆さんとまちづくりについて考える、二つの会議に参加しました。午前は「がいせん桜通りのグランドデザインを考える会議」、午後は若い世代が集まり、「未来の新庄村について語り合う会」です。まさに、新庄村の「歴史」と「未来」をつなぐダブルヘッダーとなりました。
新庄村は、岡山県の西北端、鳥取県との県境に位置する、山々の深い緑と清らかな水に恵まれた「メルヘンの里」です。旭川の源流域に広がる豊かな森林と美しい田園風景、澄んだ空気に包まれていると、訪れるたびに心が洗われます。
村の中心を通る「がいせん桜通り」は、かつて山陽と山陰を結んだ出雲街道の宿場町・新庄宿の面影を残しています。江戸時代には、参勤交代の途中に松江藩主が休息する本陣や脇本陣が置かれ、多くの人々が行き交いました。明治時代には日露戦争の戦勝を記念して街道沿いに桜が植えられ、今日では歴史的な町並みと桜並木が調和する、新庄村を象徴する景観となっています。通りの両側を流れる水路のせせらぎも、この村ならではの風情をつくり出しています。
しかし、がいせん桜通りを次の世代へ引き継ぐためには、桜の保全だけでなく、古い町家や空き家の活用、道路や水路、更なるエリアの保全と整備、年間を通じたにぎわいの創出、住民の暮らしとの調和を一体的に考える必要があります。新庄村の総合戦略でも、グランドデザインに沿った整備とにぎわいづくりを進め、出雲街道新庄宿を活性化する方向が掲げられています。
つまり、歴史ある景観を単に「保存する」のではなく、そこに暮らす人々が誇りを持ち、商い、交流、宿泊、食、文化などの新しい活動が生まれる場所として再生していくことが大切です。古民家を活用した宿泊施設や交流拠点も生まれており、かつての宿場町を現代の交流拠点としてよみがえらせる取り組みが少しずつ進んでいます。
午後の会では、若い世代の皆さんが、新庄村の未来像について率直に意見を交わしました。人口の少ない村だからこそ、一人ひとりの思いや行動が地域の未来に直結します。若者が「ここで暮らしたい」「いったん村を離れても、また帰ってきたい」「村外にいても新庄村と関わり続けたい」と思える環境を、世代を超えてつくっていかなければなりません。
豊かな森林や清流、農林業、特産の「ヒメノモチ」、出雲街道の歴史、がいせん桜通り、古民家、そして何より温かな村の人々という、新庄村には、小さな村だからこそ守ることのできた、本物の地域資源があります。これらを磨き、教育、観光、農業、食、移住、起業などにつなげることが、新庄村らしい地域創生になると思います。
今日のお土産は、採れたての新庄村産ヤングコーンです。新鮮なヤングコーンは、実だけでなく、ひげまで甘みがあり、鷹取醤油のゴマドレッシングをかけて、おいしくいただきました。まさに、その土地で採れた旬のものを、その旬に味わう「旬産旬消」です。これで200円とは、うれしい限り。大満足でした。
がいせん桜通りに刻まれた先人の歩みを大切にしながら、若い世代の自由な発想と行動力を新庄村の未来につないでいく、歴史を守り育てる会議と未来を描く会議が一日に続いた今日のダブルヘッダーは、新庄村の地域づくりにとって、とても意義深い時間となりました。
微力ながら、お手伝いを続けて参ります。
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