思い出を胸に、新しい翼へ

9月30日、岡山プラザホテルで開催された岡山シーガルズの決起会に出席いたしました。多くの皆さまが激励に駆けつけてくださり、今シーズンへの期待を寄せてくださいました。こうして応援してくださる方々が集う姿を拝見しますと、シーガルズは、本当に多くの人の思いに支えられているチームなのだと、改めて感じます。

新体制が始まったことを機に、私は社外取締役を退任させていただきました。フレッシュなチームに、これからの歩みへの思いを託します。ジイジとしては、一つの節目を迎えた感慨とともに、新たな挑戦を楽しみにする気持ちでいっぱいです。

簡単ですが、これまでを振り返りますと、試合の応援はもちろん、経営基盤づくり、地域の皆さまとの橋渡し、海外との交流、アリーナをめぐる議論など、シーガルズと歩んださまざまな場面がよみがえります。気が付けば、十年を超えるお付き合いとなりました。

岡山大学で地域との連携を担当する中で、私が大切にしてきたのは、スポーツを通じて、人と人、チームと地域をつなぐことでした。選手たちが安心して競技に向き合える環境を整えるとともに、その活躍が子どもたちの夢や市民の元気、地域のにぎわいへとつながっていく。シーガルズには、そのような力があると考えてきました。

大きな節目の一つは、2018年4月の「岡山シーガルズの活躍に向けた民間活力活用推進協議会」の発足です。経済界を中心に、大学、医療、金融など、幅広い分野の皆さまが力を合わせ、チームを支える体制が形になりました。私は顧問として、その準備のお手伝いを続けていました。当日、選手たちと同じ席に座って発足の様子を見守り、それまでの積み重ねが実を結んだことに、胸が熱くなったとブログに記しています。

2019年には、クラブ創立20周年という記念の年を迎えました。運営会社が「岡山シーガルズ株式会社」へと社名を改め、河本昭義監督が代表取締役に就任された際には、私も組織や財務の改革について、記者の皆さまへ説明させていただきました。企業理念や事業計画、資金収支、事務の仕組みなど、選手たちの活動を支える土台を整える仕事です。

同年6月の感謝会では、高田さゆりさんが、これまでの歩みと、お世話になった方々への思いを語られました。その言葉に涙を誘われた場面を、今も思い出します。私も登壇し、次の20年を支えられる組織づくりについて報告いたしました。一つのチームが歩み続けるために、どれほど多くの人が心を寄せ、力を尽くしているのか。その重みを感じた時間でした。

もちろん、コートでいただいた感動も忘れられません。

2020年1月、代々木で行われたVリーグの準決勝と決勝。準決勝ではデンソーエアリービーズとのフルセットの激闘を制し、赤磐市から駆けつけたファンの皆さまと、勝利の瞬間に手を取り合いました。翌日の決勝前には、妻と明治神宮へ参り、必勝を祈願しました。JTマーヴェラスとの決勝もフルセットとなり、惜しくも優勝には届きませんでしたが、最後まで戦い抜いた姿は、生涯の思い出です。あの二日間にいただいた夢と希望は、今も心に残っています。

シーガルズとのご縁は、海の向こうにも広がりました。とりわけタイとの交流は、スポーツが国境を越えて人を結ぶことを、実感させてくれました。

2023年の「バンコク日本博」には、宮下遥選手、高田さゆりさん、丸山亜季さんと一緒に出向きました。空港では現地のファンが出迎えてくださり、その熱意に驚かされました。この訪問では、JETROや岡山県などと連携し、シーガルズを応援する県内企業の商品や技術、岡山の観光の魅力を紹介しました。チームへの関心をきっかけに、岡山を知っていただき、企業や地域との新たな交流へつなげる試みでした。

会場では、宮下選手とタイのヌットサラ・トムコム選手が共演し、二人によるトスの披露に大きな拍手が湧きました。さらに、現地のファンの皆さまが交流の席を設け、9月1日が誕生日の宮下選手を祝ってくださいました。温かなおもてなしと、選手やチームを大切に思う心遣い。「岡山シーガルズ」という名前が、遠く離れた国でこれほど親しまれている。そのことを、誇らしく感じました。

また、選手としての時間を終えた後も、チームや地域のために働く方々の姿から、多くを学びました。丸山亜季さんには、タイとの事業や自治体との協定に関わる仕事などでご一緒する機会がありました。現役時代から応援してきた方が、引退後は事務局で力を尽くされ、その後、新たな人生へ歩み出していく。2025年には、ささやかながら、その門出をお祝いしました。チームとの長いお付き合いは、一人ひとりの人生の節目に立ち会わせていただく時間でもありました。

アリーナについても、長くお手伝いを続けてきました。2025年8月には、「アリーナで街が変わる!!岡山の未来を語るシンポジウム」で、岡山市、経済界、SVリーグ、シーガルズの皆さまによる議論の進行役を務めました。当時のブログには、「ジイジ最後のご奉公」と記しています。それほどの思いを込めて臨んだ機会でした。

私が考え続けてきたのは、スポーツを楽しむ場所を、地域の暮らしの中にどう位置付けるかということです。子どもたちが憧れの選手と出会い、家族や友人が一緒に応援し、観戦の前後には街で食事や買い物を楽しむ。そうした時間を生み出すためには、施設とともに、運営を支える人や地域との関係を育てていくことが大切だと思います。

昨年の決起会では、顧問をお受けしてから約十年が過ぎ、当時からの選手の多くが引退され、若い選手の名前を覚えなければ、と書いていました。チームは、人が入れ替わりながら、経験と思いを受け継いでいきます。新しい選手やスタッフが、自分たちらしいシーガルズをつくっていく姿を見守ることも、長く応援する者の楽しみでした。

そして迎えた、今年9月30日の決起会。会場に集まってくださった皆さまへの感謝とともに、これまでお世話になった方々の顔が浮かびました。河本監督、高田さんをはじめとするチーム関係者、歴代の選手やスタッフ、ご家族、スポンサー、自治体や大学の皆さま、そして、どのようなときにも声を送り続けてくださったファンの皆さま。私自身も、皆さまとの出会いによって、多くを学び、元気をいただきました。

社外取締役としてのお役目には区切りをつけますが、シーガルズへの愛着は、これからも私の日々の中にあります。新体制の皆さまには、これまで築かれたつながりを大切にしながら、新しい発想と行動力で、チームの未来を切り開いていただきたいと思います。

選手の皆さんが、けがなく、それぞれの力を存分に発揮できますように。苦しい場面でも声を掛け合い、一球をつなぎ、その先に喜びをつかめますように。今シーズンの健闘を、心から祈念いたします。

ジイジは、フレッシュなチームに思いを託し、これからも応援しております。

皆さま、岡山シーガルズへの変わらぬご支援、ご声援を、引き続きよろしくお願い申し上げます。

 


■関連リンク

岡山シーガルズ公式サイト

岡山シーガルズ株式会社 – OKAYAMA FUTURE VOICE

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